ニットについてABOUT KNITTING

ニットについて

ニットとは

ニットとは、糸を湾曲させた形状のループをよこ方向又はたて方向に連絡させた布地で、それぞれ横編み又は縦編と称せられます。ちなみに「織物」とは、タテ糸とヨコ糸を交差させ作ったモノです。

横編み・・・
編み目が横につながり、一段毎に往復して編まれた平板状の生地。
丸編み・・・
編み目が横につながり、一方向にらせん状に編まれた筒状の生地。

ニットの誕生は、紀元前アラビアで手編み技術が開発されたのが最初。日本へは織田・豊臣時代に靴下がもた らされた。その時にメリヤス(女利安・莫大小)と名付けられました。

一般にニットと言うと、セーターやカーディガンなどを思い浮かべる人が多いでしょうが、ニットの表情は実に多彩です。素材ひとつをとっても、ウールをはじめ、綿やシルク、麻といった天然糸、発色性に優れたレーヨンやポリエ ステルといった合繊などさまざまな素材が使われており、作り方も編んだ布地を裁断して縫製するカットソーや一 本の糸を編みながら製品にする成型などがあります。こうした素材や製法それぞれの持つ良さを生かして、すてきなニットアイテムがたくさん生まれているのです。

ニットとは

  • ● 伸縮性に優れており、組織としての空間が多く融通性が高い。
  • ● 体型に適応するので、動きやすい。着やすい。
  • ● ソフトで軽く弾力性がある。
  • ● ドレープ性がある。
  • ● シワになりにくく、ルーズな構造で、たて・よこ方向へ糸が移動し、融通があり復元もしやすい。
  • ● アイロンの必要性が少ない。
  • ● 通気性・吸水性があり乾燥しやすい。
  • ● 見かけ比重が軽い。
  • ● 保湿性がある。

ご存じですか?ニットの良さ

ニットのアイテムは実に多彩。さまざまな素材や製法を組み合わせることで、織物製品以上の種類のアイテムを生み出しています。きっと、あなたのクローゼットの中にもたくさんのニットアイテムがあるはずです。

アウターウェア
セーター、Tシャツ、ベスト、スエット類、カーディガン、スカート、ジャケット、スーツ、ブラウス ・ワンピース、ポロシャツ、コートなど
インナーウェア
ランジェリー、ファンデーション、肌着、ボディスーツなど
その他
レオタード、水着、ソックス、パンス、手袋、帽子、マフラー、ネクタイなど

編んで作られているニットは、伸縮性やドレープ性に富んでいるので、立体的な人間の体や動きに優しくフィットし、着心地が良いという特徴があります。さらに、カラーバリエーションの豊富さや通気性など、ニットの魅力は数え切れません。こうしたニットの特性は、ファッションデザイナーにも早くから注目され、初期のスーツにニットを採用し女性らしい柔らかさを表現したココ・シャネルなど、たくさんのデザイナーがそのシーズンごとに新しいニットファッションを発表しています。

これからの時代は、ファッションはもちろん生活スタイルも「カジュアル感覚」がキーワードです。素直な自分らしさを、すてきなニットアイテムで演出してみてはいかがでしょうか。

続々登場-ハイテク・ニット

いま、シャツやスーツなどでは、形態安定などの新しい加工技術が話題になっていますが、ニット製品にもこうした最新の技術が取り入れられていることをご存じでしょうか。お気に入りのニットを長く着ていただけるよう、ニットはいつも進化し続けています。

形態安定ニット
形態安定とは、生地や製品にシワや縮みを防止するよう後加工することで、ニットにこの加工をすることにより、ニット製品は型くずれしにくくなります。
撥水ニット
水や汚れをはじいて、生地の中に染み込ませないように加工したニットです。
UVカットニット
UV(紫外線)防止の化粧品はたくさんありますが、ニットにも紫外線を通しにくくしたものが登場しました。
速乾ニット
特に、陰干し指定のニットは乾くのに時間がかかりましたが、この加工により、着用地の汗も吸い取りやすく、乾燥時間も短くなりました。
抗菌・防臭ニット
細菌の付着や繁殖を抑え、臭いも軽減しますから、いつでも清潔な状態で着ることができます。
コンピュータ生まれのニット
最近では、色や柄などのデザインから加工までコンピュータで行えるので、いままで以上に個性的な魅力あるニット製品をお届けすることができます。
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